薬師如来に手を合わせる場所によっては光の加減なのですが瑠璃色の涙を浮かべ頬に伝っているように見えます。
このお堂は瑠璃光殿と呼ばれるのですが、瑠璃色の光が金色の薬師如来像の所々に蛍の光のようにとどまっています。
参拝者が手を合わせる場所によって、その光は変化し動くので薬師如来像をずっと眺めていて飽きることがありません。
この像の金箔が剥げ落ちて古色蒼然となるほどの年月が過ぎても、このまま何も変わらずに衆生に救いの薬瓶を差し出しているのだと感じ、そう思えるのは、よい仏像に違いありません。
この像の作者は、この像を見る人にそう感じてもらうために魂を内在させたのでしょう。
仏像彫刻の特徴でもある、拝する角度によって表情がそれぞれ違って見えることもその作者によるところです。
そんなことを思い感じながら写真を撮らせてもらいました。
古色蒼然となってしまっている1000年後ではなく、今この輝く薬師如来涅槃像に出会えたことをうれしく思います。
この薬師如来涅槃像は2012年4月8日から公開されています。
作者は金沢美術工芸大学ご出身の彫刻家、田渕吉信先生です。
境内は広大です。
正面に本堂、左脇に瑠璃光殿、右手前には鐘楼があり広くゆったと伽藍が配置されています。
車での生き方
岡崎市内から国道1号線を豊橋方面に向かい、道の駅藤川宿を越えた先の信号を左折して山を登ると大きな三門があります。
その三門を越えてしばらくすると山の頂上の駐車場に到着します。
一畑山薬師寺HP https://ichihatasan.or.jp/