根尾谷淡墨桜。
継体天皇が薄墨桜と名付けました。
この地に潜んでいた男大迹王(おほどのおおきみ)が継体天皇として即位するにあたり形見として植えた桜です。
1500年前に迫害を避けてこの地(岐阜県本巣市根尾)に男大迹王(おほどのおおきみ)が住まいされていました。
しかし継体天皇として即位するためにこの地を去るときに形見としてこの桜を植えました。
そのときに継体天皇が薄墨桜と名付けました。
「身の代と残す桜は薄住よ 千代に其の名を栄盛(さか)へ止(とど)むる」。
と歌も添えられました。
継体天皇(男大迹王)は福井で育てられ、迫害を避けてこの地に隠れていました。
そういった歴史上の出来事を知る、やんごとなき桜の木です。
国指定天然記念物 根尾谷薄墨桜
1指定年月日 大正11年10月12日
2指定の理由 桜の代表的巨樹
3説明
この桜は彼岸桜の一種(和名ウバヒガン)で、樹令が高く
(地元では1500年と称している)枝の各所が折損して樹勢が
衰えたので昭和24年に山桜の若根238本を根接ぎしたほか、
種々の保護を加え回生を図った。
現在、樹高17.2m、枝張り東西23.9m、南北21.2m
幹回り9.1mあり、花の盛りは4月上旬である。
4伝説
今を去ること1500余年前、都での迫害を逃れてこの地に潜まれた
男大迹王(おほどのおおきみ)が、長じて29才の時都に迎えられて
皇位を継承し継体天皇と称せられたが、この地を去るに当たり、
形見として植えられたという。
遺された一首の歌がある。
「身の代と遺す桜は薄墨よ 千代に其の名を栄盛(さか)へ止(とど)むる」
本巣市HP https://www.city.motosu.lg.jp/category/2-18-0-0-0-0-0-0-0-0.html