髙月院の紫陽花が見頃を迎えています。
華やかさと素朴さのバランスがとれています。
見ていてそう感じます。
アジサイが咲く季節に髙月院を訪れようと決めたのは、昨年の9月でした。
そう思ったのは、松平東照宮横の駐車場から髙月院まで続く黄色い塗壁の上に見つけた枯れたアジサイ(紫陽花)を見つけたからです。
枯れてもなお、かすかに残る華やかし頃の残像をまとった姿の中に、美しさを見つけたことがきっかけでした。
それから9ヶ月の間、アジサイの花が咲く季節になるまで待っていました。
さて、アジサイの季節に高月院まで来てみると、見る者を圧倒するような風情というよりも、季節を彩る花の一つとしてアジサイをアジサイらしくそのまま咲かせていました。
アジサイに背伸びや無理をさせていません。
それが髙月院の風情に合っているのだとわかります。
きちんと考えがあってのことのようです。
圧倒する花の数を求めたり、侘び寂びを求めてアジサイに役割を演じさせているという趣ではありません。
寺域にたくさんある草木と共生させながら、その季節を彩ることでアジサイとしての役目を担っているように目に映ります。
ほとんどの花は高月院の門の外側にあり、お寺の中はいつも質素な風情です。
松平信康公(徳川家康)お手植えのしだれ桜など花を咲かせるものもありますが、それは高月院に関係する人たちの歴史を思い起こすための役目なのだろうと思って眺めていました。
お寺の外の季節の華やぎをわざわざお寺の中にまで持ち込んではいないようです。
少し伸びてきた雑草を薄く鋤いていたご住職と立ち話をさせて頂きました。
また、副住職が運営されているYouTubeの高月院チャンネルを見ていることをお伝えしました。
高月院チャンネルを見て知ったのですが、写真に見える奥の階段上の山門の大改修のために浄財の寄進喜捨を皆様にお願いしているそうです。
その大きな立て札が山門の階段横に立てられていました。
YouTube高月院チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCgS3KomZKbNWjWVbRGmi2Tw