谷汲山華厳寺は桜祭りで有名です。
西国三十三番満願霊場谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)は、その山号と寺号は醍醐天皇より賜っています。
華厳寺は桜祭りで有名です。
秋には紅葉の名所としても参拝者を集めています。
お寺の場所は、根尾川が山から濃尾平野に流れ出る手前の西に位置しています。
その根尾川は木曽三川の揖斐川(いびがわ)に合流します。
木曽三川とは長良川、木曽川、揖斐川のことです。
また谷汲山華厳寺は日本最古の観音霊場「西国三十三所観音霊場」の第三十三番札所で結願・満願のお寺として知られています。
大口大領と谷汲山華厳寺の由来
桓武天皇の延暦17年(798)奥州の黒川郷富岡(現、福島県会津高田町)の役人大口大領が京都で十一面観音像(作、文殊大士)を作らせ郷里の奥州へ観音像を持ち帰る途中谷汲のふもとで像が急に動かなくなり大領はこの地こそ結縁の地と考え既にここで修行中の豊然上人とともに寺を建てて観音像を安置した。
この時近くの谷間から仏前に供える灯明の油が涌き出たと云う。それから約百年後に醍醐天皇がこの話を伝え聞き谷汲山の山号を贈るとともに華厳寺の扁額を下賜されました。
当時は西国三十三ヵ所霊場の最後の札所であり満願寺とも云われる大口大領の末裔は富岡屋と号し、現在に至っている。
谷汲山華厳寺仁王門
西国三十三所観音巡礼
第33番谷汲山華厳寺
仁王門
現在の建物は宝暦年間(1751~1764)に再建され、昭和の中頃に二重層で朱塗りの門になりました。また境内の入口である門の左右には運慶作と伝わる仁王像がお寺の守護神として安置されています。
谷汲山華厳寺参道風景 桜まつりの華やいだ感じはない。
谷汲山華厳寺本堂
西国三十三所観音巡礼
第33番谷汲山華厳寺
本堂
現在の建物は1879年(明治12)に再建され、ご本尊である十一面感ゼノン菩薩(秘仏)、脇士(わきじ)に運慶作と伝わる不動明王、菅原道真作の毘沙門天(国重要文化財・平安時代)が安置されています。944年(天慶7)には、
朱雀天皇から当時を鎮護国家の道場として勅願寺に定められ、寺領・仏具を賜り、提灯や内陣の幕などで見られる「菊のご紋」を使うことが許されました。
また本堂正面の左右の柱には「精進落としの鯉」と呼ばれる青銅製の鯉が打ちつけられてられています。これは巡礼満願となった巡礼者が最後にこの柱の鯉を撫でることで、巡礼を終えるという古くからの習わしがあります。
谷汲山華厳寺HP http://www.kegonji.or.jp/