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写真:ここ旧近衛邸でいただく抹茶と庭の景色に癒やされます。

西尾城旧近衛邸のおもてなし

ここ旧近衛邸でいただく抹茶と庭の景色に癒やされます。

西尾城二之丸にあるこの旧近衛邸は江戸時代末期の建物で、京都にあるときには桜木御殿と呼ばれており、左大臣近衛忠房邸内にありました。
その後、小松宮彰仁親王や山階宮晃親王の別邸として使用されてきた歴史があります。

その後民間の手に渡り取り壊されることになったところ、京都の宇治茶と西尾のお茶とのお茶の縁による情報ネットワークからそのことを知った西尾市が歴史公園整備の一環として西尾城二之丸に移築再建しました。由緒書を写真に写してきたのでご覧ください。

西尾城は歴史のある城ですが、明治時代に城の建物が破却されてからは何も残っていませんでしたが、西尾市による整備が進み、観光誘致を積極的に展開し始めています。

城下の町を見て感じるのは、整備は道半ばと見えるところもありますが、整備が進んでいるエリアは、風情を楽しみながら散策する価値が生まれています。そもそもこのお城自体が吉良家から始まり、酒井雅楽助(さかいうたのすけ)家、大給(おぎゅう)松平家などが城主となっている歴史ある城ですから、整備がさらに進むと、お城と城下町と産業としてのお茶が絡み合って、さらに観光価値が高まると思います。

この旧近衛邸は、単に建物を見るだけではなく、建物の玄関から履き物を脱いで畳の上でお茶とお菓子を食べられるようにしているところがとてもよいと思います。西尾城の整備が完了するまでの間、西尾城の中心的なスポットとして、既に大きな役目を果たしていますし、今後も間違いなく重要な拠点として、またスポットとして人気が続くはずです。

撮影した日は、まだ誰もお客さんがいらっしゃらなかったので、庭先の風景や茶室の写真を撮らせてもらいました。やっぱり主役はお茶とお菓子、そしてこの屋敷を取り囲んでいるその景色になります。

特別に選んでいただいた金色の茶碗で飲む抹茶と、写真のお菓子のセットは、渋みと甘みが絡み合って味わいが絶妙です。そして色づき始めた庭の景色が、ゆがみのある透明ガラス越しに見えて、とても贅沢な気分にさせてくれます。

その上に、振り向いた後ろの床の間の美しさも格別で、この畳廊下から見る景色に勝るとも劣らない品格を感じさせてくれます。
知らぬ間に高級マンションのデザインされた部屋をよいものと思っていた価値観が一瞬で変わりました。どなたをお迎えしても穏やかにお迎えできます。ただメンテナンスに必要な費用は相当なものだと聞きました。

書院の左奥に備えている天皇をお迎えすることもあったはずの茶室のにじり口は、一般的な茶室のにじり口とは異なり、頭をあまり下げてもらわなくてもよいような配慮から高さと広さのある作りになっているのだそうです。

使ったカメラ Nikon D500 レンズ DX Nikkor 16-80mm F2.8-4.0

西尾市歴史公園 https://www.city.nishio.aichi.jp/shisetsu/1005437/1002603.html

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