龍泉寺の円空仏は迫力ある馬頭観音と千体仏です。顔を近づけると小さな円空仏でも会話できそうな気持ちになります。自分と仏様の心を合わせて反射させる力を持っています。
小さな円空仏は、悩んでいる人や病んでいる人に出会えば、その場で彫って授けることによって、仏様に救われ生きる希望を取り戻させるための仏像だと思うのです。仏様の姿が荒削りで表情がわかる程度の仕上げに止めているんは、そのような必要性からだったとすれば理解しやすくなります。
小さな円空仏がまとまって見つかったのは、悩んだり病んでいる人が多くすぎて、その場で彫っていたのでは間に合わなくなってしまったからでは?
悩んだり病んでいる人に出会ったその場で仏様を彫って授けていたのでは、救わなければならない人が多くて追い付かなくなってしまったのではないでしょうか。円空さんと縁のあった寺にたくさんの円空仏が残されているのは、予め彫りためておいてストックしてあったものなのだろうと想像します。
そのうちのいくつかの仏様をずだ袋に入れて行脚し、人々に授けては仏様が手元になくなってしまったら、改めて彫るか彫り貯めたものを残してきたお寺に戻って補給していたのではないでしょうか。
そして、しばらくの逗留などで世話になったお寺や民家などには、大きな仏様を彫ってお礼としたのだろうと私は想像しています。
仏様をただ闇雲に彫って授けていたわけではないことが、円空仏の種類の多さからうかがえます。
仏様をただ闇雲に彫って授けていたわけではないことが、円空仏の種類の多さからうかがえます。それは、悩み、病んでいる人に出会ったときには、その人の話をよく聞きその悩みから救う力を持つ仏様を選んで授けていたのだろうと思います。それが仏様の数もさることながら、その種類の多さの理由ではないでしょうか。
円空仏には、小さな仏様がたくさんあることをを不思議に思っていましたが、病み、悩んでいる人に出会ったら、その人の手に悩みの解決の力になってくれる仏様を授けて握らせていた。そのように考えたら、疑問に思っていたことが解決してストンとその理由が腑に落ちたのです。
円空仏の写真はうまく撮れませんでした。
円空仏の写真はうまく撮れませんでした。展示会場に照明はあるのですが、それでも室内が暗いのでISO感度を2000~8000で設定しています。小さな円空仏では目鼻がノイズで潰れてしまうレベルになってしまいます。
レンズの手ぶれ防止機能を信じて、シャッター速度を1/125秒から1/60秒から1/30秒くらいまで落として設定すると、ISO感度を800-3200程度まで下げて画質への影響を少なくできたはずです。三脚は使えないのでアンダーでも良いので後処理で対応した方が賢明です。また黒い服装とPLフィルターは最低必要です。手を抜いてしまいました。
今度また撮りに行ってきます。
龍泉寺公式HP https://www.ryusenji.com/