リニア中央新幹線名古屋駅工事のエリアが大きく広がっています。太閤通口の再開発にもつなげているようで、元々あったこの辺り一帯の雑居ビルがなくなり、更地が不連続に広がっているので、ずいぶんリニア新幹線の工事が進んでいる様子がうかがえます。
2027年の開業を目指して進めており、2021年(令和3年)3月時点では、リニア中央新幹線(品川・名古屋間)の用地の取得率は約45%、発生土活用先各停状況は約70%となっています。
いつ頃開通するのだろうと人ごとのように思っていたのですが、静岡区間の工事ができないとのニュースは聞いてはいるのですが、他区間の工事もどんどん進捗しているはずなので、工事が出来ないで止まっている静岡部分だけバスに乗りかえることになるのでしょうか??。
もしそうだとしても、現在よりも相当の時間短縮になることには間違いありません。
JR東海としても運行効率が良くないので早く何とかしたいと頑張っているはずでしょうし、利用客としては乗り換えが面倒なので勘弁して貰いたいと思うのですが、もしそうなってしまったらそれはそれで私たちにはどうしようもありません。
下手の考え休むに似たり!、話が横道に逸れてしまいました。
さて、現在の東海道新幹線や在来線の東海道線はだいたい東西に走っているイメージをお持ちの方が多いと思いますので、少しイメージしにくいかもわかりませんが、実は東海道新幹線は名古屋辺りでは概ね南北に走っています。
それは、東京から浜松を過ぎて蒲郡辺りまではずっと海の近くを西に向いて走って来ますが、岡崎市の南、幸田辺りから岡崎平野を北西に突き切ります。名古屋の手前から北進し、そこからは岐阜県の関ヶ原を通って滋賀京都に向かうので向きを戻して濃尾平野を俄然北西に進みます。
正確には北北西から北西になるのですが、名古屋駅はちょうどその進路の中間点になります。
在来線の東海道線も同様のコースを辿っています。
そのようなわけでJR名古屋駅には東側の出口と西側の出口があるのですが、それぞれ桜通口、太閤通口と呼ばれています。
桜通口という理由は、桜通という名前の東からの6車線(一部区間は8車線)の道路の突き当たりに名古屋駅があるからです。
一方の西側出口、太閤口は太閤秀吉が生まれ育ったエリアに面しているからと考えるのが考えやすいのですが、駅から少し離れた南側に太閤通りという大きな道路が通っているのでそのような名称にしたのではないかと思っています。
名古屋駅南のガードの東側までが6車線の広小路通り、ガードを越えて西側に出ると呼び名が変わって太閤通になります。
もし名古屋駅の西出口の名前が少し離れたこの道路の名前に由来して太閤通り口(多分そうでしょうでしょうけど)と呼ぶとしたら、私はやや強引さを感じます。
名古屋駅の東側は桜通に沿ってビジネス街として開発されていますが、西側はこれまで放置されてきたので、このリニア中央新幹線駅の建設にともなう太閤通口再開発に期待がかかります。
まず高層ビルを2、3本建てて企業誘致を行い街作りを行う必要はあるでしょう。
そして、東京の丸の内エリアのように1つの開発会社が方向性を自治体と共有しながら街作りを進めるやり方でないと、名古屋の劇的なイメージ向上は望めないように思っています。丸の内の成功をみているとそのように思えてくるのです。
名鉄や近鉄、地下鉄の乗り入れも上手く組み合わせて相乗効果を発揮させながら品川駅裏の再開発以上の開発になることを期待しています。
そんなことは外野の素人に言われなくても百も承知の上で担当している方々は苦労されているのだろうと思います。応援しています。
JR東海 中央新幹線に関する公表資料等 https://company.jr-central.co.jp/chuoshinkansen/
使ったカメラ Nikon:D500 レンズ Nikkor DX 17-55mm F2.8