大きなモミジの木に葉が赤くそまったプロペラのついた種を発見。やがてこれが風に乗って遠くまで飛んでいきます。木は大きいのでその全体を写真に撮ることはあまりやっていません。葉っぱだけ撮ってそれでおしまい。という撮り方です。それには理由があって、木は全体を写真に撮ってもつまらない写真になってしまうからです。植物図鑑みたいでのっぺりした写真になるのを避けたいからです。

もみじなら遠くから撮っても、葉っぱに特徴があるので「それとわかるからよいかもしれない」と思い立ち写してきました。




そのように思い立って写した写真には紅葉の始まりかのような赤い葉が写っていたのですが、よく見ると種でした。

もみじの根元で茶色くなって落ちているのは見たことがありましたが、もみじの木に種がついているところを見たのは初めてです。
というか、これまで見逃していたのだろうと思います。
種の近くまで寄れなかったので大きくは撮れなかったのですが、だいたいこんな感じです。新緑のもみじ葉のグラデーションの中に、赤い差し色のようなプロペラに似た葉っぱを持った種が出来ています。
今日は種の写真が目的ではなくて、木の全体を撮ってもつまらなくならない写し方はないかと思いついて撮ったのですが、写真に「細かな部分まで写っている」と、じっくり見てみようかという気持ちが起こるので、写真を見た瞬間にパスされずに済むかもしれない。というのが今日の結論です。
カメラの位置取りの制限はありますが、枝葉が楽しめる構図ならもっとよくなりそうです。
葉っぱの透過光は緑に写せているつもりでしたが黄色に写っていたのは想定外でした。