高月院の三門に続く塀沿いの道では、大きな白い建物が南側の山の陰になっている木々を明るく照らしてくれるので、それをうまく利用して撮影することで、木々を生き生きと撮影できます。
カメラを持って登ってきた塀沿いのロケションは写真のようになっています。
オレンジ色の練塀と木が照らされて明るくなっていることがわかると思います。
太陽が動くにつれて、白い建物の壁面に反射され光の位置が塀沿いの道の向こう側からこちら側に移ってきます。この塀沿いの道は曲がってはいますが、ほぼ東西に続いており、この谷の南北にはすぐ山が迫っています。太陽は南の山(左側の山)の稜線にそって移動していきます。
つまり、左側の塀の外側の木にはあまり日が当たりません。
そのようなマイナス面を補ってくれるのが、木々の反対側に建っている白い建物の反射する太陽の光です。外壁が白いことに感謝です。
この写真のロケーションを頭に入れておけば、あとは大きなレフ板の役目を担ってくれる建物の反射する光の動きに従って撮影していけばよいことになります。
夏は日が高いので、路面からの反射する光も建物から反射する光を補って茂る木の葉の内側まで明るく照らします。
ISO感度を低くして撮影できるので、画像の現像処理を行う場合でもノイズを抑えられます。