東京の金比羅さん(こんぴらさん)は港区虎ノ門のビジネス街にあって働く人達の心のよりどころとなっています。ここに何度もお参りしていると、江戸の庶民が憧れた讃岐の金比羅さんに行ってみたくなります。丸亀藩邸内にあった金刀比羅宮を江戸庶民の願いを受けて、月に一度参拝できるように丸亀藩主が解放したと虎ノ門金刀比羅宮のHPにあります。
虎ノ門金刀比羅宮の公式HP http://www.kotohira.or.jp/
境内には琴平タワーという高層のオフィスビルが建てられて、その脇に本殿と江戸の庶民が寄贈したという銅で出来た豪華な鳥居があります。サラリーマンの休憩場所にもなっていますが、平日でもお参りする人が絶え間なくあり金刀比羅宮の集客力?には驚かされます。そして驚くことには、藩のお城のある丸亀の港には江戸講中灯籠(江戸から金刀比羅宮に詣でに行く仲間達の寄付で作った灯籠)の「太助灯籠」が建てられています。
そんな金比羅宮のことは讃岐にある本宮のオフィシャルサイトをご覧になるとすぐわかります。
讃岐にある本宮のオフィシャルサイト http://www.konpira.or.jp/
画面にあるスピーカーマークをクリックするとテーマソングの「金比羅船々」の調子のよい♫明るいリズムと歌が流れるので、それを聴きながらずいぶん楽しめますよ。
神社庁離脱などいろいろあるようですがそれはお任せするとして、讃岐の金刀比羅宮オフィシャルサイトのTOPページには金比羅さんを知るための要素が湯村輝彦さんのイラストでわかりやすく説明されています。
その中でも
塩の流れに任せた流し樽
昔もあった定期便の金比羅舟
飼い犬が金比羅詣り
長い苦しい。でも楽しくて嬉しい石段
この4件は私も知っていました。その中でも流し樽と、飼い犬の金比羅詣りは心引かれるのでもう少し深くしりたいと思っています。
追加で森の石松の代参の話も・・。
海上守護の神様でもあるので、現在でも樽に旗を立てた流し樽を、海上自衛隊の艦船や一般の船舶が金刀比羅宮を望みながら海上に投下して航海の安全を祈願しているそうです。
港区虎ノ門の金刀比羅宮は、海に面した江戸の人達の願いや祈りをこの場所で引き受けてきたのだと思います。東京の金比羅さんだけのお参りでは物足りなくなるので、やっぱり讃岐の金比羅さんにも行ってみたくなります。虎ノ門の金刀比羅宮は、江戸時代は本宮にお参りして貰うための宣伝施設のように機能していたのだろうと思います。
※丸亀藩は、当時江戸からのインバウンドで潤っていた観光立国だったようです。藩主自ら考えた特産品の団扇で大儲けしたのだとか??。
東京虎ノ門の金刀比羅宮(1660年に丸亀藩が分祀))は独自で虎ノ門金刀比羅宮HP http://www.kotohira.or.jp/を立ち上げています。また、水道橋にも金刀比羅宮があり、こちらは讃岐の金比羅宮のHPに東京の分社として掲載があります(明治13年に神社として認められた)。長い歴史の中でいろいろあったのだと思います。
ただ庶民には(私には)讃岐の金刀比羅宮のHPの雰囲気が金比羅さんらしい感じがします。やはり金比羅さんの全てが揃っていますし、何よりも本宮ですし賑やかです。そうそう、繰り返しになりますがなんと言っても、♪コンピラ舟々♫のリズムとノリががコンピラさんです。サイトにアクセスしたら赤いスピーカーアイコンをクリックするとコンピラさんのテーマソングが流れます。私はこの歌を聞くと不思議なことに機嫌がすーっと良くなります。
テーマソングを持っている神社は他にもあるのかな?
使ったカメラ Nikon:D500 レンズ Nikkor DX 18-140mm F3.5-5.6