真福寺の表参道を上る石段がきつくて休憩していたら両脇にいるお地蔵さんに笑われた気がする。
そもそも、表参道入口の三門下にある駐車場に車を止めたときに奥にいる観音像が私をみて微笑んでくれていました。
お地蔵さんに笑われたのは私の勘違いで、微笑んでくれていたのです・・・。
(-_-) いや、違います。確かに笑われたのです。
その観音像の微笑みの意味を、表参道の石段を下りてきたときに気がつきました。
「大丈夫こわくないんだよ」と、初めて来る人に微笑みかけているのです。
やさしく微笑みかけて参拝する人を安心させて表参道に誘い込んでいるんです。
それは、きっと急な石段が続く表参道を登らせるための作戦に違いありません。
あーなんと浅はかで情けないことか!
仏様に、どうしようもない私のひがみ根性が暴かれてしまいました。
しかし、三門を守っている仁王様は違っていました。
「おまえ覚悟はいいんだろうな?、ラッキーだけで生きてきたようなやつには、この三門を通ったが最後、ラッキーなどは一切ないから覚悟しておけ」。
「後悔するなよ!」。
一瞬そんな言葉が心の中に飛びこんできたような気がしました。
しかし、そんなことを言われても、私にはそこそこの人生経験もあるので、尻込みするようなことはありません。
「100の言葉よりもひとつの目に見える成果」が大切なことを知っているからです。
バテてしまって途中で休憩が必要でも、石段を登る姿が情けなくて笑われても、不細工でも。登って行けば必ず本堂にたどり着けます。
「なんとしてもこの表参道の石段を登り切って本堂で手を合わせてくるんじゃ。そして、再びこの石段を下りてくることが大事なんじゃ」。
と仁王像に説教しておきました。
石段は急で250段以上はあったみたいです。
ただ、そんな威勢のいいことを言っても自分の体調が悪いときは登らない勇気が必要です。仁王像の言うとおりでもあります。
急で長い石段の両横にいるお地蔵さんとは会話しながら登っていきます。
「おまえ今笑っただろう?」
「笑いをこらえているじゃないか」
などどテレパシーで会話しながら石段を登っていきます。
けど、下りてくるときには、お地蔵さんが笑顔でたたえてくれます。
お地蔵さん:「あんた、よう頑張ったなー」。
私も笑顔で答えます。
「おおきに!お地蔵はん」。
お疲れさん!よう頑張ったなー。またな。
待っていてくれたかのようにちょっと向こうから声をかけてくれます。
登りのときも下りのときも同じお地蔵さんなのに、自分の心のありようで、物事を真逆に捉えてしまいます。
そんなブレまくる自分の心を知ることになりました。
感謝!