「飛燕」という川崎航空機(川崎重工)が戦時中に作っていた戦闘機のエンジンはダイムラーベンツ製だったことを知って驚きました。ライセンス生産とはいっても外国のエンジンを使っていることなど想像もしていなかったし、その当時ダイムラーベンツとどのようにして、またその内容がどのような契約だったのかにとても興味が湧きます。
ただ、いくつかの資料を読んでいると、このエンジンは製造が難しかったようで、日本国内でライセンス生産されたのですが、このダイムラーベンツのエンジンは液冷(水冷?)であり空冷が得意な当時の日本の技術力では手に負えなかったようです。
同じエンジンを積んでいて活躍したドイツの戦闘機メッサーシュミットのようにはうまくいかなかったようです。
製造したエンジンの歩留まりが悪かったのでしょうか?。機体重量とエンジン出力のバランス調整が難しかったことなども原因として考えられそうです。
機体もエンジンも含めてライセンスすれば良かったのかも?と思いますが、平民がそんなことを口にするこは多分とんでもない時代だったのでしょう。
この写真の飛燕は、ここ各務原の川崎航空機(川崎重工)で製造されたもので、現在もここにある川崎重工で修復され里帰り展示されているものです。
たまたま見た日本の戦闘機の実物が、その時代の背景にある技術力や国際的な事情抜きには考えられないことを教えてくれます。
日本には自国が保有した戦時中の航空機はほとんど残っていないそうですから、こういった飛行機の展示は当時を知る手がかりのひとつとして価値があると思います。
個人的な希望ですが、第二次大戦中に活躍した世界中の有名な戦闘機を集めて展示して欲しいと思います。それらの実物を日本にいながらこの目で見てみたいと思うのです。
「岐阜かかみがはら宇宙航空博物館」には突然思い立って行ったのですが、ずっと前から行ってみたいと思っていました。
「岐阜かかみがはら宇宙航空博物館」には突然思い立って行ったのですが、ずっと前から行ってみたいと思っていました。
実は交通の不便なところにあるので行きそびれていました。はっきり言って車でないと無理ですし、実のところ名古屋からでは車でも行きにくいのです。個人的な苦手意識かもわかりませんが高速を使っても苦手な方角になります。犬山や、岐阜からであれば比較的楽ですが、最寄りの駅になる名鉄各務原市役所駅からは4㎞の場所にあります。
広角側28mm、望遠側80mmのズームレンズがあれば十分でしょう。私は27-55.5mm(フルサイズ換算)のズームレンズを持って行きましたが十分でした。
「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」に展示されている航空機を撮影するためには広角レンズが必要になりますが超広角レンズは必要ありません。28mmレンスがあればだいたいの展示航空機を写すことができます。24mmレンズだともう十分なのではないでしょうか。(フルサイズ換算です)
展示航空機までは、かなり近づくことができるのでズームレンズでは望遠側は80mmもあれば足りるはずです。展示のスタイルが飛燕の場合はスポット照明で暗かったのでISO400-1600で1/40を最低のシャッター速度としています。F値は解放を多用しています。広角ズームレンズなので特性として解放でも被写界深度はある程度確保できていますし手ぶれもあまりありませんでした。
お薦めの博物館です。レンタカーがお薦めです。
使ったカメラ Nikon:D300S レンズ:AF Nikkor 18-35mm F3.5-4.5 フルサイズ換算 27mm-52.5mm