5月29日に見たまだ新しい蝉の抜け殻、それはまだ新しかった。
フウ(楓)の木の幹を夜に1mほど登ったところで羽化して、そのまま夜明けを待ってから近くの森の中まで飛んでいったのだろうと思います。
幸いにもこの辺りはすぐ近くに大きな森があるので、これから1ヶ月ほどを過ごすのには、外敵は致し方ないにしても、樹液を探す苦労は必要ないので、その点は安心です。苦労しなくてすみます。
「これから1ヶ月ほど」と書いたのは、蝉は羽化してからの寿命が1週間ほどと言われてきましたがウィキペディアを見ると最近の研究によって羽化後の蝉の命は1ヶ月ほどであることがわかってきたとあったからです。
それにしても、あとひと月の命だと考えると、6月末までに「他の蝉と出会えるとよいのに」と心配になるのですが、どうひいき目にみても、お相手を見つけられるチャンスは少なそうです。
人間でも集団との関係性がないとほとんど収入を得るチャンスは訪れないので、ひとりだけで稼いで食っていくことは普通はほぼ無理なのに、蝉にとっても、頼れる蝉がまだ地上に出てきていないということは、仲間の蝉と出会えないかも知れないという深刻な問題を抱えながら命の最後の晴れ舞台を過ごすことになります。
せつない気がします。
ただ、人間も自分でなんとか収入の糧を得て生きていくためには、人生で何度も自分の殻を人の力を借りずに破っていかなくてはだめでしょうから、誰でもがおいそれと出来ることではありません。芸術家や事業家の人の苦労が忍ばれます。そんなことをこの蝉の抜け殻が教えてくれました。
脱線してしまいましたが、ここで応援です!!
早く羽化してしまったこの蝉の生涯をかけたタスクが必ず達成されますように!。いつもの年より早く6月中旬になったらたくさんの蝉が地上に現れますように!!。