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写真:下呂温泉、雪の風景

地元の人は下呂温泉の雪は珍しいといいます。降っても道路が凍結することはないと聞きました。飛騨川の両岸まで迫っている山の斜面の温泉旅館までの道は「それほど急な坂ではない」。という気休めは、よそ者には通じるわけがない。誰が見ても急坂でしょう。駅から来た旅館の送迎バスはタイヤチェーンをジャラジャラと鳴らしながら慎重に登って行きました。

雪景色の下呂温泉有名旅館

下呂温泉には地熱があるそうです。

ただ、道路が凍結することはないというのは本当のようで、旅館までの登り坂は所々が乾いていてスタッドレスタイヤを履いていたので何の問題もなく登れました。

ここは温泉が湧いて出ているので地熱があり、雪が積もってもすぐに溶けるし凍ることはないと聞きましたが、それを教えてくれた方の車は4WDだそうです。いずれにしても冬場のスタッドレスタイヤは安全のためにも必要です。

雪の下呂温泉を撮影できてラッキーです。

昭和の慰安旅行先といった客層ではなく、若い人たちが多い。建物に昭和感が残っていて新しく現代的な建築に建て替えると、これから先々若い層の観光客を引きつけることができるように思います。

林羅山は江戸時代の儒学者、下呂、有馬、草津を三名泉としたことで下呂が発展したので恩人。いきなりのチャップリン像には困惑しますがその理由はこちらです。https://www.kankou-gifu.jp/blog/153/  そして最後の万里集九は室町時代の禅僧、下呂、有馬、草津を林羅山以前に三名泉としたことで下呂が発展したので恩人。

湯元には温泉の自動販売機がある。

下呂の街は山間を流れる飛騨川の両岸に橋を渡しエの字形に開発された温泉街です

雪景色の下呂温泉パノラマ

飛騨川の川幅は広く、下呂大橋あたりでは160mを超えています。下呂から車で1時間ほど北に走ると飛騨高山の街に入りますが、高山の街を流れる宮川の川幅は朱色の欄干で有名な中橋あたりで30mほどです。少し乱暴な比較になりますが、飛騨川は水量の大きな川だということがわかります。

宮川と飛騨川は、高山市の南、JR飛騨一宮駅付近で4㎞ほどの距離を隔てて流れがすれ違っています。

それぞれの川の最接近点が4㎞ほどしかないにもかかわらず、宮川は北に日本海へと流れ飛騨川は南に伊勢湾へとそれぞれ川の流れる方角が異なっています。
宮川は北に向かい神通川に流れ込んでやがて富山湾に至ります。飛騨川は南に流れて途中木曽川と合流してそのまま伊勢湾に向かいます。

そこで疑問に思うのが宮川と比べて、飛騨川の川幅が広い理由です。

地図を俯瞰してみると、飛騨川は北の乗鞍岳と南の御嶽山の谷間を源流としているので川に流れ込む水量が多いのだと考えられます。そしてそこから下呂温泉までの流域は御嶽山の西半分をぐるっと回るように流れて山の水を集めています。

乗鞍岳と御嶽山の2つの山はとても大きくて海抜が3000mを超える山です。裾野も広く山に蓄えられている水量が宮川とは比べものにならないことがわかります。

ちなみに宮川の源流は、高山と郡上八幡の境目になる、せせらぎ街道の標高標識1113mと示されているあたりで、周辺は山また山ですが、それでも乗鞍岳や御嶽山ほどの高い山はなく、そこを水源としている宮川と飛騨川の水量に大きな差があっても不思議ではないだろうと考えられます。

もしかしたら2つの川がすれ違う近くに分水嶺があるのではないだろうか?

話は元に戻りますが、たった4㎞しか離れていない川の流る方向が、それぞれに日本海側と太平洋側と全く違う理由は高山の南あたりに日本海側と太平洋側の分水嶺があるように思います。

そう思って調べていたら、まさしくその通りで「分水嶺公園」という公園が両方の川が最接近している高山市のJR飛騨一宮駅の南に見つかりました。https://www.city.takayama.lg.jp/shisetsu/1004141/1004358/1004368.html     道の駅「モンデウス飛騨位山」・「モンデウス飛騨位山スノーパーク」という場所にみつかりました。

頭のもやもやがスッととれました。

最後は写真ではなくてブラタモリのような地学の話になってしまいました。


使ったカメラ Nikon:D5600 レンズ Nikkor:DX 18-140mm f3.5-5.6

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