梅雨どきは雨が多いので近所をカメラを持って歩くことはあまりしません。しかし自分が思っているより季節が進むスピードは早いので、少し晴れたらカメラを持ってローカルエリアを回っています。木や花を見ると季節が過ぎていく時間の速さにいつも驚かされます。

季節の移り変わりは思っているより早い
被写体を求めて外を歩いているカメラマンの方ならおわかりだと思いますが、花が咲いていたらその場で直ちに花の姿をカメラに収めておかないと、来週また来ようなどとズボラなことを思って通り過ぎてしまうと、来週やってきたときにはもうその花は萎びてしまっているか、おそらくは花びらを落としてしまっています。
もし再び訪れる日まで2週間も経ってしまっていたならば、もうその花の季節は遠に過ぎて、次の花の季節にすっかり移り変わっています。全体の草木の様子まで変わっています。
仕事にすぐ着手しないと、あっという間に1週間が過ぎていることを経験したことが誰でもあると思いますが、そんな感じで撮影の機会を失っていきます。
被写体にはいずれにも盛(さかり)があります
写真はだいたいがそうであるように、最盛期、盛り、旬、などと言った被写体が持っている固有のパワーを借りて作品とします。
写真を撮るために必要な、自然の力を感じ取る力を失わないためにローカルリサーチを継続しておくことが大切だと思います。
そうでないと感性が錆びつきます。写真好きや写真をアートと考えている人にとってそれは致命的です。
雨が長くつづいた昨年の梅雨には一面に驚くほどキノコが生えていました。そんなローカルな情報から推察して、いつも出かけているお気に入りの撮影場所の様子を想像しながら出かけてみることで、よい被写体に出会える場合も少なくありません。
私の場合は、写真撮影はアウトドア活動そのものですが、ローカルエリアのリサーチはアウトドア活動のための予行演習の位置づけです。情報収集場の方法として重要視しています。
近所のフラワーポットに咲く花から「次はあそこにあの花が咲くぞ」という情報を貰うことも少なくありません。
季節はカレンダー通りではなく、その年ごとに遅かったり早かったりするので、ローカルエリアにある「自然」の情報はいつもその調整のためのアジャスター役になってくれています。
対象は違いますが、行事などに関係する街の様子にも同じことが言えると思います。
使ったカメラ Panasonic LUMIX DMC-L10 レンズ LEICA D VARIO-ELMAR 14-50mm / F3.8-5.6 ASPH
日焼け止めを忘れずに。