御器所(ごきそ)にある尾陽神社は尾張藩祖初代徳川義直と14代慶勝を祀る神社です。
ききなれない尾陽という名は、初代尾張藩主徳川義直公を尾陽公と呼ぶからです。
名古屋市昭和区の閑静な住宅街にあり住宅の区画が大きくゆったりとしているので落着いた雰囲気があります。
尾張藩祖を祀る尾陽神社の由緒書には
尾陽神社
御祭神
天照大御神(あまてらすおおみかみ)
徳川義直公(とくがわよしなお)初代尾張藩主
徳川慶勝公(とくがわよしかつ)14代 17代藩主
尾陽神社は徳川義直公(名古屋開府の祖・尾陽公)と徳川慶勝公(尾張藩最後の藩主)を祀る神社で、名古屋開府300年記念事業の一つとして、明治43年に県社として創建されました。
御器所の地に社殿が完成するまでの間、名古屋東照宮に合祀されていましたが、大正13年にこの地に御遷座されました。
本殿は昭和20年3月の名古屋大空襲により消失し、仮本殿を経て昭和45年に再建され現在の社殿になりました。
また昭和24年には天照大神を主祭神としてお迎えしました。
義直公は徳川家康公の第九子で、慶長12年(1607)に初代尾張藩主になられ、名古屋発展の基礎を築かれました。
慶勝公は明治の元勲として、新政府誕生に貢献されました。
御器所台地の頂に位置するこの地は、室町時代末期に佐久間美作守(みまさかのかみ)家勝が築城したと伝えられる御器所西城の跡地です。
摂末社
●正一位 栄世稲荷(えいせい)稲荷大明神 五穀豊穣 商売繁盛の神様
●久延彦(くえひこ)神社 古事記に登場される知恵 学問 入試の神様
●龍神神社 水の神様
●秋葉神社 防火の神様
とあります。
一方、名古屋市教育委員会の説明には
尾陽神社(びようじんじゃ)と御器所(ごきそ)西城跡
尾張藩祖徳川義直と14代慶勝を祀(まつ)る神社で、明治43年(1910)名古屋開府300年を記念して創建され、大正11年(1922)当地に遷座した。
この地は、御器所西城跡で、築城年など不明な点も多いが、15世紀中頃にこの地を支配していた佐久間氏(一説には佐久間美作守(さくまみまさかのかみ))によって築かれたといわれている。
佐久間氏の中には、信長の父・信秀の代から織田家に仕えていた者もいた。
名古屋市教育委員会
佐久間氏の城跡の説明があります。
神門に三葉葵の家紋が見えます。
尾陽神社HP http://biyoujinja.com/