
名古屋の顔として親しまれてきた「名鉄百貨店」が、2026年2月28日をもって営業を終了することが発表されました。開業から71年、昭和・平成・令和と時代を繋いできた名門百貨店の閉店は、地元に大きな衝撃を与えています。
本記事では、変わりゆく名古屋駅前の風景とともに、再開発の概要や、多くのファンに愛されたナナちゃん人形の今後について、現在の様子を写真とともにお伝えします。
### 71年の歴史に幕。名鉄百貨店が2026年2月に閉店

1954年の開業以来、名古屋駅のシンボルとして親しまれてきた名鉄百貨店が、2026年2月28日にその歴史に幕を下ろします。71年間という長い歳月、名古屋の流行と文化を支え続けてきた場所がなくなることは、多くの市民にとって一つの時代の終わりを感じさせる出来事です。
### 巨大なファッションアイコン「ナナちゃん人形」との別れ
名鉄バスセンター入り口で、季節ごとの華やかなファッションに身を包み、道行く人を楽しませてきた巨大な「ナナちゃん人形」。広告宣伝の枠を超え、名古屋の待ち合わせスポットの定番としても愛されてきました。
しかし、今回の再開発に伴い、現在の場所に立つナナちゃん人形の姿も見納めとなってしまいます。彼女がこれまで名古屋の街に添えてきた華やぎを思うと、寂しさは募るばかりです。
### 名古屋駅前から笹島へ。400mに及ぶ巨大再開発プロジェクト
今回の閉店は、JR名古屋駅の南側に隣接する名鉄百貨店から笹島エリアまで、約400メートルにわたるビル群を統合する「名古屋駅前再開発」の一環です。
この大規模プロジェクトにより、新しく近代的な施設が誘致される予定ですが、その一方で、これまで地域経済に貢献してきた多くの商業施設が営業停止や撤退を余儀なくされています。慣れ親しんだ街並みが一変する、大きな転換点に私たちは立ち会っています。
### 【見納め】2025年、クリスマスイルミネーション越しに見る名鉄百貨店。


再開発が本格化する前の今、名古屋駅付近では今年も美しいイルミネーションが街を彩っています。しかし、名鉄百貨店の建物を背景に輝くクリスマスの風景は、今年が最後となります。
写真に収められたこの風景は、数年後には「旧名所」として語り継がれる貴重な記録となるでしょう。
2026年の閉店、そしてその先の再開発まで、「新旧名所写真図会」ではこの街の変遷を追い続けていきます。新しく生まれ変わる名古屋と、消えゆく名残。その両方を、これからも写真と共に記録していきますので、ぜひまた覗きに来てください。






