京都の八坂神社ほど華やいだイメージをもつ神社はそれほど多くはありません。
それは、七月に行われる祭礼、祇園祭には伝統的で雅な風情があり
全国的にあまりにも有名なのと、夏の風物詩としてメディアに
よく取上げられることによるものだと思います。
そして、京都の人たちにとっても特別なお祭りのように感じます。
祇園祭の準備で京都の町は大忙しになります。
京都の町で観光に携わる方々もさることながら、お祭りの準備の仕事に関わるそれぞれの分野の方々も大忙しになります。
たとえば、お祭りに用いる道具や紙類、手ぬぐいや染め物、そして衣装や履物などの品々の準備に関係する方も実は毎日が大忙しになります。
お祭りが始まると四条通に美しい多くの鉾が巡行の日まで停められます。
とくに、夕方からの宵山は特別な時間帯で多くの人たちで賑わいます。
ここは祇園祭の記事ではないのですが、八坂神社に来ると、どうしても
祇園祭を思ってしまいます。
そのようなことを思うだけでなぜかソワソワします。
国宝八坂神社 本殿
祭神 東御座 櫛稲田姫命（くしいなだひめのみこと） 神大市比売命（かむおおいちひめのみこと）、佐美良比売命（さみらひめのみこと） 3人は素盞鳴尊の妻
中御座 素盞鳴尊 （すさのうのみこと）
西御座 八柱の神子神（やはしらのみこがみ）（八王子）
八王子とは
八島篠見神（やしまじぬみのかみ）、五十猛神（いたけるのかみ）、大屋比売神（おおやひめのかみ）、抓津比売神（つまつひめのかみ）、大年神（おおとしのかみ）、宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）、大屋毘古神（おおやびこのかみ）、須勢理毘売命（すせりびめのみこと）
の神です。
また、本殿の説明板には
あらゆる災難を意味する八俣大蛇（やまたのおろち）を退治して
櫛稲田姫命を救い、地上にさいわいをもたらした素盞鳴尊を主祭神に、
后神・櫛稲田姫命を素盞鳴尊の八柱のお子様もおまつりしております。
古くより【疫病除け（えきびょうよけ）・災難除け・家内安全・商売繁盛
・恋愛成就】等、人々の様々な祈りが捧げられてまいりました。
中でも疫病除けの信仰篤く、京の町を疫病（えきびょう）から守るために始まった
祇園祭（ぎおんまつり）（7月中）は、千百五十年余りにわたり受け継がれ、
日本を代表する祭礼となっています。
八坂神社の本殿は、本殿と拝殿を一つの屋根で覆い、さらに周囲にいくつもの
小部屋を配した独特なづくりをしており、社殿建築の中で最大の
床面積をもちます。
この形になったのは平安後期頃とされ、いら再建を重ねても変わることなく
大切に受け継がれて参りました。
現本殿は、江戸時代の承応三年（1654）、徳川四代将軍家綱の命により
再建されたもので、
令和二年十二月二十三日、国宝に指定されています。
とあります。
