


伊賀八幡宮の蓮の葉が大きくなってきました。
東海地方が梅雨入したのですが、梅雨入りの前からずっと曇りの日が長く続きました。
伊賀八幡宮の随神門(国の重要文化財)は、曇りの日には、
晴れた日の目の覚めるような朱色ではなくて、
建物全体が黒みがかってずっしりとしたエンジ色に見えます。
そういった日差しのない日が続く梅雨であっても、随神門の門に広がる蓮池では、
蓮の葉が池一面に広がり、水面が見えないほどに覆いつくされています。
葉の成長は、まだ黄緑色なのでこれで終わりではなく、
伊賀八幡宮の蓮の葉はまだまだこれから丸く大きく成長します。
蓮の葉の成長の様子


水面から伸びてきた蓮の茎の先には、尖った葉巻のような膨らみがあります。
実は、それが丸く開く前の蓮の葉です。
成長して、今はもう丸く傘のようになってしまった蓮の葉も、
最初は丸い葉の真ん中か半分に折りたたまれていて、
さらにくるくると巻かれて茎と葉は一体化しています。
そして、それがだんだんと伸びるにつれて、カタカナの「イ」の字のように、
葉が茎から離れはじめると、巻かれていた葉がほどけて、
まるで二枚貝が開くように葉が広がります。
それからは、日の光を受けてどんどんと丸く大きくなっていきます。
そうしている間に、葉の下から大きなつぼみをつけた茎が伸びてきます。
その様子が見られるまでは、あと少しです。
楽しみです。