イバラの道は歩けない。
こんなイバラの道は丸腰では歩けるはずがない。
それでも道具さえあれば進むことが出来る。
剪定バサミがあれば自分でトゲを切り落としながら前進できる。
ユズの木を見て、そんな教訓めいたことを思った。
柚(ゆず)の木のトゲはイバラそのもの。
世間では、イバラの道などと平然と言われますが、生身の人間がイバラの道など歩けないです。
もし軽い気持ちでそんなことを言う人がいたら、いますぐにこのイバラの中に頭から押し込んであげます。
柚(ゆず)
毎年、東山植物園では、秋になると日当たりのよい場所に植えてある柑橘類が立派な実をつけます。
温州(うんしゅう)みかん、柚、ダイダイなどが植えてあります。
その中でも私は柚に惹かれます。
理由はトゲの痛そうなところとその香りです。
それから、味もです。
柚の大きなトゲは、果実を守るために発達したように見えます。
自分を守るためにトゲが発達するのは価値があるからです。
確かにミカンよりも気品があるように思います。
しかし、過剰防衛ではないかと思います。