タケノコ撮りです。タケノコ採り、ましてやタケノコ盗りではなくて、タケノコを撮りに行きました。しかし、どうしても食べるものなので調理するイメージを書かずにいられません。タケノコは、皮をどこまでむいてもむいても中身が現れずになくなってしまいそうで心細くなった頃に柔らかい芯の部分が現れます。その部分をアク抜きして調理して食べます。先の方が柔らかく太い根元の方は先っぽに比べるとちょっと固めですがシャキッとした歯触りに品を感じます。見た目は柔らかい竹の節の部分といった感じです。独特の食感が季節を感じさせてくれます。
小さいタケノコしか見当たらなかった。
知っている人にとっては当たり前ですが、知らない人もいたのでわざわざ書いておきました。タケノコは地表から伸びて、背が低くても竹になってしまってからではもう食べられません。頭の部分がほんの少し地面から出たくらいか、地面が盛り上がっているくらいのものを見つけて掘り出し、収穫することはご存じのことと思います。
この竹藪にも大きなタケノコはあるはずですが、今日見つけたものは売り物になりそうなサイズのものではありませんでした。
後日新聞を読んでいたら、小学生向けにタケノコ掘りイベントがここで行われたと記事に書いてありました。仕方ない!。
太い竹に成長するものはタケノコ時代から太く、細い竹に成長するものは、タケノコ時代から細いサイズと決まっているようです。伸びたタケノコを見るとわかります。
この竹藪も作法?に従い「タケノコ取るな」の看板が出ていました。写しませんでしたが。
それは竹藪の持ち主が書いたものですが、この竹藪は個人所有ではなくて公園の竹藪です。もちろんそのような注意書きはあるのですが、遊歩道が竹藪の中を通っているので安心して写真を撮りに入れます。しかし、竹藪を荒らしたりタケノコを勝手に掘って持ち帰ってはいけません。
「私は何も悪いことはしていませんよ」という風体で入っていくのですが、気が弱いので何もしてなくても疑われそうに思い、「何をしているのですか?」と誰かに尋ねられたときの言い訳が頭の中で勝手に巡りはじめます。ストレスです。
個人の見解ですが、タケノコは採るとは言わず、正確には「掘る」というのではないかと思っています。タケノコ掘りに竹藪入るという言い方をしますが、タケノコを掘る場合にはクワを、撮る場合には三脚を担ぎます(^^;)。
竹藪は昼間でも暗くて撮影には不向きです。
タケノコ撮影はシャッター速度を最低1/125秒 絞り5.6-8 ISO400程度と想定していましたが暗すぎてダメでした。光が当たっていればそのくらいで大丈夫でしたが、シャッター速度や思った絞り値を維持しようとすると、ISO1250は必要でした。
撮った写真は細かな部分の表現が曖昧になってしまっていて紙焼きには適さない出来になってしまい残念です。三脚は必須です。
竹藪の中と森の中ではそれぞれに特徴のある音の響きがあります。
森は風が吹くと木の葉が擦れ合ってザワザワと聞こえます。竹藪はシャーという竹の葉が擦れ合う音もしますが、特徴的なのは竹がしなってお互いにたたき合うので、こんこん、カンカンといった音が頭上のあっちこっちからから聞こえてくることです。
それにしても、竹取物語のおじいさんは、竹を切るときにかぐや姫を切ってしまわすに竹だけを上手く斜めに切ったものだなあと、そのことを不思議に思った子供の頃の気持ちを思い出します。
寄り道の多い記事になってしまいました。
使ったカメラ Nikon:D5600 レンズ Nikkor:DX 18-200mm F3.5-5.6