名古屋市の東北部に猪子石という地名があります。その石を探しに行きました。名古屋東部の方なら、ふんふんと何となくわかる場所なのですが、特にこれというスポットはありません。住宅街が広がっているエリアなのですが、猪子石の地名は結構広範囲に及ぶので千種区、名東区などの区にまたがって猪子石の地名が広がっています。行政の区割りよりも猪子石の地名の方が強いようです。
ちなみに猪子石は「いのこいし」と読みます。
あまり深くは考えたことがなかったのですが、「どこかにイノシシの子供に似た石があるのだろうな」と想像してはいました。少し寄り道をして、イノシシの子に似た石のある猪子石神社に立ち寄って写真を撮ってきました。
猪子石神社を見つけて、立て札に書いてある説明を読んでわかったのですが、ここ猪子石神社にあるのは牡石なのだそうです。牡石があるのなら牝石もあるはずなので調べると、すぐ南を流れる香流川(かなれがわ)の向こうの大石神社に牝石が祀られていることがわかりました。
どちらの神社にも社殿や社務所はなく階段を上って猪子石にお詣りします。2つの神社はきれいに掃除されていて整っていたのですが、この2つの神社を管理しているのは近くの猪子石神明社のようです。
その猪子石神明社にも行ってみると、やはりそのようで猪子石の牡石と牝石の2つを拝むことができる遙拝所が設けられていました。
これで猪子石をこの目で見て拝めたのでこれまでモヤモヤしていたものがスッキリしました。
イノシシの子供はうり坊と呼ばれるのですが、猪子石はイノシシがうり坊時代を過ぎて大人になる手前位の大きさに見えました。それにしても、この小さい石が歴史あるこの地域名の由来なのだとはその神通力にはすごいものがあります。
猪子石の地名は知っていても、その石を本当に見たことある人は地元でもあまりいないのではないかと想像しています。
自慢できそうです。
2つの神社とも住宅街の中にあるので神社の石柱などと一緒に住宅が写ってしまいます。許容度との兼ね合いを考えながら、アングルに工夫がなければ写真としては使いにくいように思います。
猪子石神明社HP https://inokoishishin.jimdofree.com/