繁華街のど真ん中、真夏の名古屋栄オアシス21にはお盆休みを過ごす人のシルエットがあります。真夏の午後2時半は暑さも最高潮で、気温が体温よりも高いことは最近では当たり前になりつつあります。ただ、ここオアシス21の屋根には周りに散歩道を少し残して、それ以外の中心部分はいつも水が張られているので涼しく思いがちですが、それは間違いです。
真夏の強烈な日差しを遮る物が全くないので日傘がないと体がもちません。
下からエレベータで屋根の上に着くと、スマホで写真を撮ったりしながら夏休みを楽しんでいる様子はうかがえるのですが、数分もすると大方のグループはエレベーターの入り口に戻ってきます。
写真の女性の3人組はエレベーターを降りてしばらくはそのあたりで写真を撮っていたのですが、取り終わったシルエットを見ていると「あんたこのまま向こうまでほんまに歩くん？」「ここ暑すぎへんか？」「やめよ」という甲高い声の会話が途切れ途切れに漏れ聞こえてきます。
多分あまりにも暑すぎて声が叫びに近かったのでしょう。カメラを構えているすぐ下のこの日陰まで途切れ途切れでしたが声が届きました。
向こうの方まで歩いて行った親子連れが引き返してきました。子供はまだ向こうまで行きたそうですが、お父さんの方が暑さを嫌ったみたいです。めがねを外して手に持って汗を拭きながらエレバーターまで戻って来たようです。
シャッターチャンスを逃さないように待つ間の時間も熱中症を気にしながらになります。気が済むまでたっぷり時間をかけながら、もっとたくさんのシルエットを撮りたかったのですが、日陰なのにこの暑さにギブアップでした。
2019年のお盆休み、隣の愛知県芸術劇場では世間を賑わした「あいちトリエンナーレ2019」が開催されていました。
使ったカメラ Nikon:D500 レンズ DX Nikkor 18-200mm F3.5-5.6
