2023年の中秋の名月は9月29日でした。
天候によっては月が見えないこともあるので
雲が多くても前日にも撮っておこうと思い撮影ポイントに向かいました。
満月の前日はたくさんの雲が空を覆ってましたが、
強めの風が吹いていたので雲の流れが早く、
雲の合間から月が顔を出すことがありました。
ただ、そのときの写真は薄いながらも雲に邪魔された写真になってしまいました。
中秋の名月、満月の前日ということもあり、月の左側がわずかに欠けています。
しかし、薄く雲がかかっているのですがクレータの稜線の陰影が強調されることでリアルな月の表情になりました。
雲は月の光に照らされている上に、地上の光を映しているので趣のある写真になりました。
心配した翌日の中秋の名月は空に雲がなく、月をくっきりと撮ることができました。
月を少し暗く撮ると、表面のクレーターがよく見えていいのですが、
それだけでは天文写真になってしまって風情がありません。
新聞の写真では、手前にお城、その上に満月を配置して望遠レンズで撮影しているのを毎年見ています。
お城でなくても、ビルの上の満月とか、海の上の満月といった構図は無限にあります。
その場合にはあまり学術的な天文写真にならないように、
建物などの構造物を入れておかないと退屈な写真になってしまいます。
月を少し明るく撮って、クレータが見えすぎないように撮るのが良いと思います。
国立天文台 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/C3E6BDA9A4CECCBEB7EEA4C8A4CF.html